林真理子か上沼恵美子か?

11月も愈々最終週を迎え、年の瀬が迫って参りました。

今日は週刊誌の話題です。
愛読紙だった日本棋院出版の「週刊碁」が残念ながら2023年9月に休刊しました。

実は、同年5月に硬派の総合週刊誌「週刊朝日」が休刊していました。朝日新聞の子会社から出版されていた「ウィークリーAERA」がヴィジュアル的にもインターネット展開的にも勝っていたため、週刊朝日は同誌に事実上吸収されました。

これに対して、競合していた毎日新聞系の「サンデー毎日」は、かつて長谷川町子の漫画「いじわる婆さん」を連載して愛読していましたが、いまや様変わりしてしまい、表紙を若者向けにしながら中身は左翼誌として細々と続けています。週刊誌の「SPA!」(産経新聞系の扶桑社刊)に至っては、恥も外聞も無い内容で何とか生き残っています。「週刊読売」は既に2008年に廃刊されました。

出版社系で言うと、講談社の「週刊現代」が2025年3月から隔週刊になりました。
かつては講談社グループから週刊宝石(光文社刊;2001年休刊)と二誌体制で発行してたのに、もうグループ全体が危機を迎えています。
同じく大出版社の小学館が発行する「週刊ポスト」もジリ貧です。

いまや新潮社の「週刊新潮」と文藝春秋社の「週刊文春」が週刊誌の二強となり、現在では両者が激しい特ダネ合戦や暴露探しに鍔迫り合いを続けています。と言うよりも、生き残りを賭けていると言っていいでしょう。
私は売店で先に売れ切れる週刊文春の方が生き残るかなと考えましたが、実際の発行部数でも週刊文春が39万部で週刊新潮が19万部となり、ダブルスコアがついているそうです。



週刊文春独走の主な原因は、もちろん文春砲です。
しかし、文春砲も毎週続けて面白いわけではありません。
毎週同じ週刊誌を買おうという動機は、連載記事にあると私は考えます。
週刊文集のそれは、連載エッセイの林真理子の「夜ふけの縄跳び」と上沼恵美子の「白黒付けましょ」なのです。
週刊新潮には匹敵する面白い読み物がありませんね。

かつて週刊文春で人生相談を担当され好評を博していた伊集院静が2年前に急逝されました。
それを引き継いだのが上沼恵美子です。

姉との漫才コンビで殆ど登校しないまま中卒であった上沼恵美子は、立教大卒の伊集院との学歴差を感じさせぬエッセイ「人生笑談白黒つけましょ」が、読者相談スタイルで上梓されています。
幼年期から続いた舞台での漫才経験を活かし、伊集院静とは一味も二味も違う切り口からの面白可笑しい辛口ユーモアで瞬く間にファンが激増しました。

中学もロクに行けなかった彼女ですが、頭はメチャ切れます。漢字や誤字は編集部がちゃんと訂正してくれるでしょうから、面白い質疑応答への仕上がりは「週刊文春」英断の大ヒットでした^0^。/

正直言って私は、彼女の「人生笑談」が林真理子の「夜ふけの縄跳び」を超えたのではないかと密かに思っています。
「人生笑談白黒つけましょ」は今月10日には単行本(1760円)として売り出されたので昨日早速アマゾンに発注しました^0^/

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